コネクタテレビとは、アートや文化の現場にいろんなカタチで関わる様々な人々の動きを紹介していく番組です。
釜ヶ崎で活動するグループ「むすび」が、イギリスで"ホームレスオペラ"という活動をしている「ストリートワイズオペラ」によるワークショップを受けた2日間と発表の模様を紹介。
企画/npo recip 撮影/編集:加藤文崇 協力:npo法人「こえとことばとこころの部屋」cocoroom、水都大阪2009水辺の文化座
NPO法人こえとことばとこころの部屋 COCOROOM http://www.cocoroom.org
生活保護を受けながら釜ヶ崎で暮らしているみなさんによるグループ「紙芝居劇むすび」が、イギリスでホームレスオペラという活動をしている「ストリートワイズオペラ」のドムさんと出会い、曲作りのワークショップをし、発表をする映像です。 最後に発表の様子が流れますが、やはりみなさん緊張されているのか、動きもすくなく、歌声もあまり元気がないかなぁ~という感じがしました。見所はなんといってもワークショップのところで、笑いあり、踊りあり、徐々に盛り上がりありで、すごく良かったです。そういうところが映像に残されているのといないのでは、全然受け取り方が違ってくると思います。また反対に、ワークショップの映像だけでもそんなに面白くなかったかもしれません。2つの場面があることで、なにか発表の様子が愛おしいもののように感じました。
見所のワークショップの映像ですが、ドムさんのパワフルさとテキパキした動きがすばらしかったです。特に、おじさん達の結構無責任で勝手なように思われるアイディアに即座に反応して書き留めて形をつくっていく様子や、カウントを「いちっ、に~っ、さんっ、しっ」と力強くとるところや、遂にピアノを弾きながら立ち上がっていって全体に勢いがつくところなどが印象に残りました。そして、アイディアや歌に対して、「great!」や「beautiful!」と、あんな風に褒めてもらえたらノッてきていいものができるだろうなぁ~と思いました。実際に、そうして出来上がった曲は、わらべ歌っぽくもスタンダードっぽくもある、いい曲になっています。
発表という目的があってその裏側や裏話を追ったというような映像ではなく、ワークショップ自体の面白さをうまく捉えた映像だと思いました。