コネクタテレビとは、アートや文化の現場にいろんなカタチで関わる様々な人々の動きを紹介していく番組です。
「Early Gallery」のオーナー有田泰子さんに、ギャラリーについてインタビュー。
企画/撮影/編集:久保田美生 協力:鈴江真也、鈴木径一郎、泉山由典、いそいあき、いとうかなこ、 オノナホコ、山崎真理子、有田泰子(Early Gallery)
身内の遺作品展示をライフワークとしていることもあって、「ギャラリーで働くということ」という番組タイトルに惹かれてこの動画を覗いてみた。そう!街角で初めて見掛けたギャラリーにふらっと立ち寄るような感覚で。
冒頭、ギャラリーオーナー・有田泰子さんが掃除機掛けをしているシーンから始まる。そして刷毛で額に付いた埃取り。そうそう!うちでも展示のときはまず真っ先に片付けから始まり、続いて掃除をして‥‥と準備の半分はこれで終わるのだ。
後半、今度は作品の梱包と発送作業の様子が映し出される。綿手袋をして慎重に作品を扱いながら仕舞っていく。そうそう!この作品を仕舞うというのも神経を使う仕事で、そうしたシーンが収められている映像記録につい嬉しくなってしまう。
映像自体はこうしたギャラリーの表には見えにくい日常を巧みに織り交ぜてオーナーさんや出展作家へのインタビューで構成される。そんな中で耳に留まったのがオーナー・有田さんの「ギャラリーの仕事ってどんな仕事?とかギャラリーってどんな場所?って質問が早くなくなってほしい」というコメントだった。
残念ながら「Early Gallery」はこの映像の撮られた2006年末に閉廊し、この取材映像自体が貴重なギャラリーの記録ということになってしまったが、国内の多くのギャラリーがギャラリーの意味合いが理解されていないが故に経営存続の厳しさに直面している。その認識がもう一歩変われば、もっと気軽にふらっと入ってもらえる場になると思うのだが。